動物手術センター

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外科的病気について

脊髄疾患の治療法

 近年ダックスフントやフレンチブルドッグ等といった犬種が、その可愛らしさや明るい性格から大変人気があり、増えてきています。しかし残念ながら、彼らは脊髄疾患の好発犬種であり、脊髄疾患の患者数も年々増加しています。そこで脊髄疾患の治療について簡単にお話しします。
 治療の選択としては、まず患者の状態に基づき判断しますが、急性の場合の基本的治療としては、外科治療(手術による減圧)になります。症状の根源は椎間板から突出した物質による脊髄の圧迫ですので、椎弓を削って圧を逃してあげないと改善できない為です。しかし手術不可能等の理由で内科療法を選択せざるを得ない場合もあり、約4週間以上小さなケージに入れて、全く動かさないといった方法もありますが、動物や飼主の方のストレスも多く、再発率も高いのが現状です。対して、慢性経過をたどったり、腫瘍の場合は、第一選択として内科療法(ステロイドの投与、絶対安静)になります。
 この様に症状、状態により治療の選択は大きく異なります。また、より適切で効果的な治療を施す為、症状の現れ方や、期間などの情報も詳しくご説明いただき、早期に受診して頂きたいと思います。

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動物達の「異物摂取」

1.胃内異物
異物(おもちゃ、ひも、ボール、串、植物の種など)を飲みこむケースは大変多いです。来院のきっかけは、飼主さんの目の前で飲みこんでしまって、すぐお連れになる場合や、嘔吐や食欲不振が始まって、質問してみますと<もしかして何か飲んだかも知れない>という場合があります。来院されたら、まず、レントゲンを撮って異物や異常な消化管ガスなどがあるか確認しますが、レントゲンでははっきりとわからない事もある為、次に内視鏡検査を行います。直接カメラで胃の中を確認して、軟らかいものや小さい物などであれば、専用のかん子で取り出す事も可能です。それ以外の場合は、内視鏡で異物を取り出す時に食道を傷つけてしまう可能性がある為、開腹手術を行い、胃を開いて直接異物を摘出します。その後は消化が良く、栄養価も高い流動食のお食事を、少しずつ回数を分けて与えていき、約1週間ほどで通常のお食事にもどす事ができます。

2.腸内異物
胃内異物と同じように異物を食べてしまい、時間が経過して胃から十ニ指腸、小腸へと流れてしまう事もあります。レントゲン、内視鏡と、はっきりと分からない時は、造影剤を飲ませて診断を行います。治療は、外科手術で腸から異物を摘出します。小腸は細い管なので、異物によって腸閉塞を起こしてしまったり、ひもなどの線状異物は、腸を切っていて破れる事や、串など突きぬけて、腹膜炎を起こしている事さえあります。それらの理由から、胃内異物よりも全身状態が悪化している事が多いのです。術後は胃内異物と同様に食事管理を行い、腹膜炎などがある場合は、強力な抗生物質療法や輸液療法等を行います。

3.異物による食道閉鎖症
小型犬、超小型犬には特に、ジャーキーやミルクボーン等のおやつを丸呑みして、食道に引っ掛けてしまうケースが大変多く、自力で吐き出そうとしても吐けずに苦しそうにもがく仕草が見られます。診断はレントゲンと内視鏡を使用して下します。 内視鏡で取り除ける場合も稀にありますが、殆どが開腹手術を行い、内視鏡等で確認しながら胃まで流し込み、胃を切開して異物を摘出する方法が取られます。 無事摘出できても、大きな異物が食道を傷つけてしまっている事が多いのが実情です。食道は傷が治る時に縮んで狭くなってしまうので、それを避ける為にお薬を使いながら胃チューブを入れ食事を通さないような治療をします。そして一週間後に内視鏡検査をして確認をします。